ハウツー本やレシピ集、エッセイなんかも好きですが、小説は自分を現実から連れ出して、全く違う世界に連れて行ってくれる、魔法のようなアイテムだと思っています。
自分が普段表現したいけどどう表現していいかわからない情景や感情を、ものすごく的確に表してくれる表現に出会うと、なんだか心に寄り添ってもらったような気持ちになるのです。
とはいえ登場人物に感情移入しながら、同じ気持ちになったり、すごく反発したりしながら読むので、かなり心は振り乱され、夢にまでその感情を持ち込んでしまうこともしばしば。
しかも長い小説だと、「何時に寝る」と決めたとしても、先が気になってやめるにやめられなくなり、夜更かしの道を歩むことになります(^^;
なので私にとって夜寝る前に何を読むかはすごく重要なのです。
そんな私が最近は待っている短編集があるのですが、内容的にも長さ的にも、忙しいけど本が読みたい方にとってもおすすめなので、ご紹介いたします。
<ビストロ パ・マル>シリーズ
私がおすすめしたいのは、近藤史恵さん著のビストロ パ・マル のシリーズです。
こちらは短編ミステリー集なのですが、「ミステリー」という言葉からイメージするような、ちょっと謎めいた、重いイメージはなく、ビストロ パ・マルというフレンチビストロに訪れるお客さんたちの謎や相談ごとを、シェフが解決していく、という軽いミステリーでありながら、心が温まったり、考えさせられたりするような作品なんですよね。
なので、寝る前に読む読み物としても、刺激が少なく、それでいて面白い。
短編集なので、「先が気になるから夜更かしして読もう」という状況にも陥らないのがとってもいい!!と思っています。
<ビストロ パ・マル>シリーズの作品数と順番は?
ビストロ パ・マルシリーズは2024年現在4作あります。
一話完結なので、順番にこだわらなくてもよいかもしれませんが、順番に読んだほうがわかりやすいところも多々あるので、順番をお伝えしますね(^^)
①タルト・タタンの夢(2007年)
②ヴァン・ショーをあなたに(2008年)
③マカロンはマカロン(2016年)
④間の悪いスフレ(2023年)
<ビストロ パ・マル>シリーズの好きなところ
ストーリーも、正直私が普段読んでいる小説とは全く異なっていて、とっても新鮮かつ面白いのですが、もうひとつこの作品の好きなところは、おいしそうな料理がたくさん登場するところ!
私にとってフレンチが身近ではないから、というのもあるかもしれませんが、いろいろなフランス料理が登場し、「食べたい!」「作ってみたい!」という想いがこみ上げるのです。
きっとそういう人が多いのでしょう、こんな本も見つけました( *´艸`)
以前ご紹介させていただいたコウケンテツさんの「本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ」と同じような魔法があって、料理するの、しんどいなって思っていたはずなのに、読み終えると「なんか作りたいな~!」と思ってしまう作品だな、と思います。
本が読みたいけど時間がない人、ぜひ読んでみて!
本が読みたいけど時間がない人に、ぜひ読んでもらいたい短編集です。
時間がない人だけでなく、「最近読書離れしちゃったけど、また読みたいな~」という人や、「読書は苦手だけど、小説読みたいんだよね~」という人にとっても、読みやすい作品ですよ(^^)
図書館にも置いていると思うので、ぜひ見てみてくださいね(^^)